さて、昨日の続きです。
心理的な病状ではないと自覚していても、
もう・・・どの病院に行くかも決断できないほど気力と体力が失われていた私は
かつて、自分は鬱病かもしれない・・・と疑って診てもらった病院に再び診療に行くことにしました。
(その時は結局は鬱病ではなかったし、今回電話で診察予約をする時も断られそうになったところを頼み込んで診察を受けさせてもらいました。)
そして・・・・・心療内科を受診。
経緯を話すと、その先生も正直めんどくさそうに
「あなたは膠原病なのだから、その専門医に行かないと・・・。心療内科では対処できない。なぜ膠原病科の専門の先生がちゃんと病院を紹介しないのだ?」と言いながらも
すぐに総合病院の膠原病科を探して、紹介状を書いてくださいました。
不満な様子ではありましたが・・・でもありがたかった。
実はその時、自分は「線維筋痛症」ではないかと疑っていたので
その旨を心療内科の先生にも話したのです。しかし
この「線維筋痛症」という言葉もいわゆる「病名」と認めない考えがまだあるので
その先生にも「線維筋痛症はヒステリーの一種でしかない。」と言われてしまいました。
(ヒステリーならば、心療内科で診てくれてもいいのだけれど・・・)
そしてやっと、紹介状が必要な総合病院の膠原病科で診療を受けることにたどりつきました。
そこからは話しが早かった・・・・。
紹介された総合病院の膠原病科の先生は、私の経緯を聞き、身体のあちこちをチョット押して診てすぐに
「これ、線維筋痛症だと思うんだけど・・・対処法はウチでは診る先生がいないから線維筋痛症の専門医を紹介しますからそちらに行ってください。」と
紹介状を書いて下さいました。
大きな病院の先生だけあって決断が早い。そして次の解決法を示してくれる・・・・それは私にとってはとても嬉しいことでした。
そして・・・・血液検査の結果を見た先生は
「あれ?貧血があるなぁ。なにか身に覚えある?ダイエットしているとか・・・その辺も診てもらって。」とそこでもすでに貧血を指摘されました。
そしていよいよ『線維筋痛症』を専門で診てくれるという膠原病科の病院に・・・
それが去年の10月。
そこで出会ったのが今私を診てくれている女性の先生です。
私はその病院に向かう時、複雑でした。
ここで対処してもらえなかったら・・・線維筋痛症ではない。と言われてしまったらどうしたらいいんだろう。という弱気な気持ちと、
これまでの医者に対する不信感もあって、もう失望したくないという気持ちが大きかった。
なので期待せずに受診しよう。と思って診察室に入りました。
あらかじめ書いた問診票を見ながら質問に答え、こちらも話したいことを話したところで・・・
「貧血がありますよね。これ、もっと詳しい検査をした方が良いので今日はまず血液検査をさせてください。」
先生はそう言って、その日のうちにとりあえず早い方が良いと、鉄剤とビタミン剤を処方してくれました。
それと眠れないとの訴えに軽い睡眠導入剤。
そして、「あなたの症状、線維筋痛症の可能性もあるけれど・・・貧血の症状じゃないかと思うんです。実は私が急性の貧血を経験して居て・・・その時の症状によく似ているんですよね。」とおっしゃったのです。
血液検査の結果がわかるまで2週間。
とりあえず鉄剤とその睡眠導入剤を飲むことのなったのですが、残念ながらこれがどちらも身体に合わなくて・・・
吐き気とめまいと頭痛とで、正直とても辛い2週間でした。
2週間後・・・私は「薬が合わない。」と医者に言うことにためらいを感じていました。
これまでの経験上、
お医者さんはきっと「面倒な患者だ」と思うんじゃないかな。と・・・つくづくめんどくさい自分の身体にまたうんざりしていました。
ところがその先生はあっさりと
「そうですか。じゃあ違う種類のお薬試しましょう。もしこれもダメなら、また別の鉄剤を探しますから遠慮なく言ってください。」と言ってくれたのです。
さて・・・・血液検査の結果はヘモグロビンの数値が9.4(基準値は11.2〜15.2)
さほどひどい貧血には感じられない数値なのですが・・・・
『隠れ貧血』の数値である『フェリチン』が4.9以下。という基準値をかなり下回る数値になっていました。
フェリチンは本来最低でも5以上から上は157という幅のある基準値なのですが、その最低ラインを振り切って下がっていました。
先生が言うには急性の貧血ではないようなので、
ここまでフェリチンが下がるには、かなりの年月・・・もしかしたら10年くらいかけてこうなったんだと思います。とのこと。
じわじわと下がり続けるフェリチン(貯蔵血)・・・ヘモグロビンだけではわからないと言うのが『隠れ貧血』だそうです。
私が感じていた、身体の痛み。筋肉痛、関節痛、頭痛、だるさと眠気に不眠症状
そして味覚障害、食欲低下。集中力の低下に気力の低下。これらは線維筋痛症だけではなく
貧血の症状でもあるらしいのです。
これまで、健康診断でも膠原病の病院で必ず行われていた血液検査。
ヘモグロビンの結果も必ず出ていたのに『貧血気味』という診断でしかなかった。
今振り返ってみても、30代の後半くらいから思い当たる症状があったので
十数年かけて、隠れ貧血が進行して居たのだと思います。
『隠れ貧血』の原因と、子宮筋腫、歯の病気との関係を次回記します。

