2019年02月08日

隠れ貧血のはなし。その2

さて、昨日の続きです。

心理的な病状ではないと自覚していても、

もう・・・どの病院に行くかも決断できないほど気力と体力が失われていた私は

かつて、自分は鬱病かもしれない・・・と疑って診てもらった病院に再び診療に行くことにしました。

(その時は結局は鬱病ではなかったし、今回電話で診察予約をする時も断られそうになったところを頼み込んで診察を受けさせてもらいました。)


そして・・・・・心療内科を受診。

経緯を話すと、その先生も正直めんどくさそうに

「あなたは膠原病なのだから、その専門医に行かないと・・・。心療内科では対処できない。なぜ膠原病科の専門の先生がちゃんと病院を紹介しないのだ?」と言いながらも

すぐに総合病院の膠原病科を探して、紹介状を書いてくださいました。

不満な様子ではありましたが・・・でもありがたかった。

実はその時、自分は「線維筋痛症」ではないかと疑っていたので

その旨を心療内科の先生にも話したのです。しかし

この「線維筋痛症」という言葉もいわゆる「病名」と認めない考えがまだあるので

その先生にも「線維筋痛症はヒステリーの一種でしかない。」と言われてしまいました。

(ヒステリーならば、心療内科で診てくれてもいいのだけれど・・・)



そしてやっと、紹介状が必要な総合病院の膠原病科で診療を受けることにたどりつきました。

そこからは話しが早かった・・・・。

紹介された総合病院の膠原病科の先生は、私の経緯を聞き、身体のあちこちをチョット押して診てすぐに

「これ、線維筋痛症だと思うんだけど・・・対処法はウチでは診る先生がいないから線維筋痛症の専門医を紹介しますからそちらに行ってください。」と

紹介状を書いて下さいました。

大きな病院の先生だけあって決断が早い。そして次の解決法を示してくれる・・・・それは私にとってはとても嬉しいことでした。

そして・・・・血液検査の結果を見た先生は

「あれ?貧血があるなぁ。なにか身に覚えある?ダイエットしているとか・・・その辺も診てもらって。」とそこでもすでに貧血を指摘されました。


そしていよいよ『線維筋痛症』を専門で診てくれるという膠原病科の病院に・・・

それが去年の10月。

そこで出会ったのが今私を診てくれている女性の先生です。

私はその病院に向かう時、複雑でした。

ここで対処してもらえなかったら・・・線維筋痛症ではない。と言われてしまったらどうしたらいいんだろう。という弱気な気持ちと、

これまでの医者に対する不信感もあって、もう失望したくないという気持ちが大きかった。

なので期待せずに受診しよう。と思って診察室に入りました。

あらかじめ書いた問診票を見ながら質問に答え、こちらも話したいことを話したところで・・・

「貧血がありますよね。これ、もっと詳しい検査をした方が良いので今日はまず血液検査をさせてください。」

先生はそう言って、その日のうちにとりあえず早い方が良いと、鉄剤とビタミン剤を処方してくれました。

それと眠れないとの訴えに軽い睡眠導入剤。

そして、「あなたの症状、線維筋痛症の可能性もあるけれど・・・貧血の症状じゃないかと思うんです。実は私が急性の貧血を経験して居て・・・その時の症状によく似ているんですよね。」とおっしゃったのです。

血液検査の結果がわかるまで2週間。

とりあえず鉄剤とその睡眠導入剤を飲むことのなったのですが、残念ながらこれがどちらも身体に合わなくて・・・

吐き気とめまいと頭痛とで、正直とても辛い2週間でした。

2週間後・・・私は「薬が合わない。」と医者に言うことにためらいを感じていました。

これまでの経験上、

お医者さんはきっと「面倒な患者だ」と思うんじゃないかな。と・・・つくづくめんどくさい自分の身体にまたうんざりしていました。

ところがその先生はあっさりと

「そうですか。じゃあ違う種類のお薬試しましょう。もしこれもダメなら、また別の鉄剤を探しますから遠慮なく言ってください。」と言ってくれたのです。


さて・・・・血液検査の結果はヘモグロビンの数値が9.4(基準値は11.2〜15.2)

さほどひどい貧血には感じられない数値なのですが・・・・

『隠れ貧血』の数値である『フェリチン』が4.9以下。という基準値をかなり下回る数値になっていました。

フェリチンは本来最低でも5以上から上は157という幅のある基準値なのですが、その最低ラインを振り切って下がっていました。

先生が言うには急性の貧血ではないようなので、

ここまでフェリチンが下がるには、かなりの年月・・・もしかしたら10年くらいかけてこうなったんだと思います。とのこと。

じわじわと下がり続けるフェリチン(貯蔵血)・・・ヘモグロビンだけではわからないと言うのが『隠れ貧血』だそうです。

私が感じていた、身体の痛み。筋肉痛、関節痛、頭痛、だるさと眠気に不眠症状

そして味覚障害、食欲低下。集中力の低下に気力の低下。これらは線維筋痛症だけではなく

貧血の症状でもあるらしいのです。

これまで、健康診断でも膠原病の病院で必ず行われていた血液検査。

ヘモグロビンの結果も必ず出ていたのに『貧血気味』という診断でしかなかった。

今振り返ってみても、30代の後半くらいから思い当たる症状があったので

十数年かけて、隠れ貧血が進行して居たのだと思います。



『隠れ貧血』の原因と、子宮筋腫、歯の病気との関係を次回記します。



にほんブログ村 主婦日記ブログ 50代主婦へ
posted by ゴジム主婦 at 12:30 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月07日

隠れ貧血のはなし。その1

『隠れ貧血』という言葉、最近テレビの健康番組で聞いたことがあると思います。

女性にとって「貧血気味」という言葉は当てはまる人も多く、私にとっては

「風邪気味」とか「花粉症」と同じくらいの感覚でしかありませんでした。

「貧血気味」と言われ続けた私は・・・結果的に『隠れ貧血』でした。

隠れ貧血とは

一般的なヘモグロビン数値は、貧血とまでは言えないけれど

詳しく調べてみると、貯蔵血と言われる『フェリチン』がすっからかん・・・。

これが「隠れ貧血」と言われる数値の状態だそうなんです。

なんだか病名にしては可愛らしいような言い方です。でも今となって思うのはこれはれっきとした「病気」です。

隠れた数値なので、自分ではわかりようがない。

命の危機に直接かかわってこなくてもじわじわと影響してくる。そして生活には相当影響します。

今日は、その『隠れ貧血』の発見に至るまで〜をお話しします。

そして他にも『隠れ貧血』と共に患ってしまっていた

『隠れた歯の病気』そして、持病の『子宮筋腫』と貧血の関係・・・これらについても今後何度かに分けて記します。


さて、20歳から健康診断を続けてきた私ですが

いつ頃からだったか血液検査をすれば「ちょっと貧血気味かな。」と言われてきました。

けれどそれ以上は治療や検査を勧められたこともなかったので

仕方がないもの。と思ってきました。

そもそもそれ以外のことを知る由は自分ではどうにもしようがなかった。

しかも「低血圧」も伴って居て、どちらも似たような症状。


6年ほど前に、健康診断でリウマチの反応が出たことをきっかけに、

アミラーゼ数値が高いこと、白血球が低いことを疑問に思っていたので

自分は膠原病かもしれない。と検査をしてもらえる病院を探して血液検査までこぎつけました。

そしてやっと「シェーグレン症候群」「リウマチ」の抗体があることにたどり着いたので

様々な症状はこれらの「膠原病」のせいだと思っていました。

そしてさらに年々いろんな症状が出てきて、それを改善したくて膠原病科を巡っても

「数値的にはそんなにひどくない。」と言われるだけでした。

仕方がないので痛みに対処して市販の鎮痛剤や鎮痙剤を飲み続けてきました。

一昨年の11月、やっぱり具合が悪いのをどうにかしたくて、また新たに探した膠原病科で症状を訴えたら

「シェーグレン症候群の人はメンタルにきちゃうんだよね。」と指摘され

鎮痛剤を飲み続けていることにも難色を示し、

めんどくさそうに「心療内科行けば?」と言われました。

他にも不機嫌な言葉使いで、要するに「気のせい。おおげさ。」と言いたげな言葉を並べられ

「そんな薬飲んでたら、治るものも治らない。」と・・・結局その先生は、私の訴えを聞いても、症状を診る気もない様子でした。

以降、もう病院は行きたくない。行く元気もない・・・と、かえって落ち込みと症状ががひどくなりました。


それからどうすることもできず時間が過ぎ、昨年の夏になりました。

毎年のことですが夏はさらに体調が悪い。

いよいよ、これじゃ寝たきりになってしまう。もしくは命の危険が密かに近づいているのかもしれない。と、ふいに思い立ち・・・

以前行ったことのある心療内科の先生に頼み込み相談にのってもらうことにしました。


つづく・・・・



すみません。引っ張るようで申し訳ないのですが

長くなるので続きはまた明日に・・・・。




にほんブログ村 主婦日記ブログ 50代主婦へ
posted by ゴジム主婦 at 13:07 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
にほんブログ村 主婦日記ブログ 50代主婦へ
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。