我が家の隣の一人暮らしの高齢者(80歳なので、おばあちゃんと言って良いと思いますが・・・)
腰痛が原因で春に3ヶ月入院して居ました。ご年齢もあるし、一人暮らし・・・帰宅できるのだろうかと思っていたところ
今年の夏の暑い時期に退院してきました。
ひとりで外出できないとのことで、初めは2歳下の妹さんが付き添いとして過ごしていましたが、
その妹さんが二週間経たずに突如帰宅されたようで・・・・
私は知らなかったので、その数日後に和菓子をもって訪ねた時には、高温の室内でひとり、座って過ごして居ました。
その後、娘さんが来ると聞いていたので、少しホッとしましたが・・・・
その娘さんは土日を過ごして、遠方の自宅へ帰宅。
結局その後は、週に2度のヘルパーさんと、週1度のお迎え付きのリハビリケアセンターへ行き、食事は1日一度お弁当を届けてもらう・・・
という生活をしながら、ひとりでは出かけられる状態ではなく暮らして居ます。
実は、その方・・・息子さん夫婦と大学生のお孫さんが近くに住んでおられるのですが、息子さんは病気をきっかけに車椅子生活。
とは言え、息子さんは車の運転もできるし、お勤めはしておらずひとりで出かけることもできます。
お嫁さんはお勤めされているので、お忙しく、このおばあちゃんをお世話しているとは言い難い状態。
それでも、お嫁さんはコンビニのお弁当やパンを買って、数日分届けにきているようで、冷凍庫にはコンビニのお弁当が冷凍されているみたい・・・・。
お嫁さんは車の運転ができないようで・・・実はこのおばあちゃんが退院するときも近所のご夫婦が迎えに行き、手続きをしてあげています。
そんな感じで、一人暮らしの我が家に戻った80歳のおばあちゃんは
家の中では手すりにつかまりながらの生活をして、家からひとりで出ることはできずに今も過ごしているのです。
我が家は、隣と言っても道を遠回りしないと行き来はできないのですが
そんな状態で暮らしているなら不便だろうと、おかずをおすそ分けに行ったり、季節の物を持って行っては、1、2時間ほどお喋りをしたりしています。
我が家の他にも、隣接する若いご夫婦の奥さんがお水やトイレットペーパーなどを買い物ついでに買ってきてあげたり、
おかずを作ったと言って持ってきてくれたりする方もいます。
停電になれば、ご近所の役員さんが見回りに来てくれます。
そうやって助け合いで暮らして行けるわけで、それに対してそのおばあちゃんも「本当にありがたい。」と感謝の意は口にしているのですが・・・・
これ、いつまで続くのでしょうか。とふと思います。
足腰が動きにくいというだけで、内臓系は元気な様子、もともと食欲もある方で
何か作って持って行ってあげても、買って行ってあげても、なんでも食べたい。というような方。
ただ、動けなくなってからというもの、自分で買い物に行けないためか
「おはぎ買って来たけれど、いります?今日中に食べないといけないから、ひとつでいいですか?」と電話すると
「2個でも3個でももらえるものなら欲しい。」と言うようになり
私が宅配で注文している食品をおすそ分けで持って行くと、
「これどこで買ったの?今度注文してほしい。」と臆することなく言うようになってきた。
それに対して、「いいですよ〜」と引き受けてはきたのですが
先日のこと、豆ご飯を作るセット。というのがあって、その豆ご飯を炊いて持って行ったらそれがとても気に入ったらしく
「今度このご飯セット頼んでほしい。」と言われ、注文を受けました。
これに関しては料金はいただきましたし、ついでだからと受けたのですが・・・
「あの豆ご飯を炊いて、お世話になっている人やお嫁さんに配ったらなくなっちゃったの。また頼んでほしい。」と言われました。
そのとき。私の胸のうちにちょっとモヤモヤ〜っとしたものが発生しました。
このおばあちゃんが、食事の支度もままならない〜と言う事なのでしてあげたつもりなのだけれど
それを他の人に配ってしまい、またお願い。と・・・・お金もいただいているし良いのだけれど・・・。
その件を、何気なくオットに話してみたのですが
すると、首を振って「もういいんじゃない、それ。やらないでも。」と言う答えが返って来ました。
「なんで?」
「なんでってわからないの?その人、自分が良い顔したいからって、他の人に振舞って、頼んだりおかずを持って来てくれるキミを便利につかってるんだよ。」
「え?私を便利に使ってるってことはないと思うけど・・・だってそんなことされる理由がわからない。」
「そんなんだから、他人に良いように使われがちなんだよ・・・・下に見てるんだよ。本当の嫁には気を使っていい顔して、隣には便利な嫁がいるようなもんなんだろう、きっと。」
ものすごく、びっくりしました。
オットの言うことが完全に正しいとは言い切れませんが、他にもこれまでの言動からして確かに・・・そういう部分があって、それがじわじわとエスカレートしている。
そう言えば、このおばあちゃんの妹さんが私に「この人に親切にしていただけるのは嬉しいけれど、ほどほどにしてね、じゃないと調子にのるから。」と笑いながら言われたことを思い出した。
そんなこともあって今回、私がなにかしらモヤモヤとしたのだろう。
今回、オットの言葉が胸に刺さりました。
以前、別のご近所の高齢者にも似たような経緯で、生協の食品を自分の分も注文してほしい。と頼まれて
結局2年くらい、月に2度ほど注文を頼まれていた経験があった。
ここでも書いたことがあるけれど、それがだんだんストレスになったので
最終的には、お断りして、ご自分で頼んでくれ。と言うと、「ついででいいのに・・・」としばらくへをそ曲げていたことがある。
結局、自身が病気になったことをきっかけに「やっぱり自分も生協の宅配をはじめる。」と言って今は自分で頼むようになった。
私の実母も同じようなことがあった。
なぜか高齢者の方は「ついででいいから。いつでもいいから。」とお願いしてくるのだろう。
それも、食べ物に関しては特にその思いが強く、「これ美味しい、また食べたい。」と思うと遠慮がない人が多い。
その気持ちはわかるだけに、それに応えてはあげたいのだけれど
彼女たちの要求にはキリがなく、ついに断るとへそを曲げてこちらが悪者になりかねない。
高齢者にとっては、親切とは「都合の良い人。」と言うことらしい・・・・・
男のオットからの冷静ピシャリ。な一言で、結構な打撃でしたが目が覚めたのでした。
気をつけよう・・・。

