女性の友人関係、人間関係には誰しも悩んだことはあると思います。
私は特にその悩みが多かった。
今思えば、自分の母親との関係性は大きく私の人間関係に影響を及ぼしたし、
そこに二人姉妹という家族関係がまた女性間の人間関係の保ち方に大きく関わったと思う。
そこに加えて、女子校、女子大、女子学生会館での生活。
更には、幼稚園という女性の職場を転々としていくことになった私には、常に女性の人間関係のしがらみに悩まされていました。
20代後半になって、男性だけど女性的な思考の上司が居る職場に身を置く機会もあったり
男子女子とはっきりと役割も立場も区別された職場で働いたこともある。
結局、どの職場でも
女性でも男性でも・・・中には男性だけど女性の心を持った人も・・・人間関係はややこしかった。
でも、やっぱり女性の集団というのが一番難しかったし、解決のしようがなく
解決しようとすればするほど、苦しい思いをする羽目になるということを学ばされました。
それは・・・・今の母や妹との関係もそうで
私がその関係性を修復しようと行動すればするほど、自分が受ける傷も大きくなる気がする。
人間関係で揉めたとしても、男性とだったら言い合ったり、意見の食い違いを表に出したりしやすかったし、
その後「あれはあれで悪かったね。」と折り合いをつけられたことが多かった。
それは、女性的な男性(いわゆるオネエ系の人たち。)もそう。言い合っておいて「ごめ〜ん。」でそこは終わり。
でも、なぜか女性同士はそこに表立って触れてしまうと・・・・あっという間に関係がギクシャクする。
要するに、本音を言ってはいけない。
その割に、影で個人的に伝聞していくので、気がつくと孤立していたりする。
それって・・・決して私が正しいわけじゃなく、多分、私が女性同士の関係性の暗黙のルールから少々外れて
「空気読めないやつ」なんだと思います。
そろそろ50歳を目前にして、このところまた「友人関係」に変化があるな〜と感じます。
私は子供ができなかったので、周りが出産や子育てに忙しくなった頃に、ほんとうに悩みに悩んだし、気がつくとすっかり孤立していました。
友達と思っていた人たちが次々と「変わっていってしまった」ような気がしたし、実際に急に疎遠になっていきました。
子供のいない私には「用事がない」と言わんばかりの態度を取られているような気持ちになっていました。
なので、30代後半になってからそれまでの人間関係を見直して、子供がいないと関われない人たちとの関係を引越しを機に絶っていきました。
関係を絶つ。というと横柄な感じかもしれませんが、結局人間関係を選択するのも私の人生で私の選択だと、思い直し、相手に対して気を使いながら付き合う・・・ことをやめたのです。
それから10年。不思議なことにずっと付き合っている親友はフルタイムで仕事をする4人の子持ち。
結果的に専業主婦をしている私とは全く違う環境同士。
なので、子供が居るいないは関係なかったということだと思う。
でも、最近以前友人だった人たちが子育てが落ち着いてきたからか、なんとなくまた距離感を縮めてくる気配があります。
そして、もうひとつこの年代で大きい環境は「体調変化」だと思うようになりました。
私は若いうちから、色んな体調不良に悩まされたきたので、そこのところも同じ年代の人よりは早くに悩み、考えることもありました。
それが今「更年期」という時期に入ると、
多くの女性が体調不良に不安を感じ始める・・・・そこのところの共通点が、また再び「共感」として女性の人間関係を結び直すきっかけになるのかもしれない。
子供が巣立ち始め、生活環境が変化すること。
自分の体調不安を感じ始めること。
親を介護したり亡くしたりという共通の経験を持ち始めること。
そういう変化が、「女の集団」として成り立っていた部分が削ぎ落とされ
「個人」として身の置き方を考え始めた時に、また人間関係が変わる時期なのかもしれない。
それらがまた共感し合えるならそれはそれで新たな人間関係になるのかな。
なので、これから先というのはまた人間関係が変化する時期なんじゃないか・・・・と思う。
とはいえ、高齢の方達の人間関係を見ていても、女性の集団というのは同じ事を繰り返しているように見える。
今度は夫を亡くした人と、そうでない人。
孫がいる人と、そうでない人。
病気した人とそうでない人。
経済的な環境の違い・・・など。
そんな事を耳にすると、うんざりするので、私はもう、女の集団の悪いところには巻き込まれないようにしたい・・・とは思っている。
そしてこれからは、年下の人たちとの関わりも何かしらの形で持てるとよいな・・・と思ってはいるのだけれど・・・
そこの部分は自分で行動して、自分から人間関係を開拓していかなくちゃいけない。

