きのう、『マツコの知らない世界』に吉永小百合さんが登場。観てみました・・・が、なんだかそんなに面白くなかった。
以前、この番組にYOSHIKIが出た時は、とても面白く、特にファンでなくてもかなり見入ってしまった。
小室哲哉の時も、ちょっと面白かった。
それに引き続きの大物登場・・・・しかも吉永小百合。どうなるのかと思ったけれど特にどうにもならなかった印象でした。
そもそもは、あの番組は「何かに入れ上げている人が、それについて熱くマツコに語る。」という番組で・・・
YOSHIKIの回は、そこにちゃんと沿った形で熱烈なファンの方がご本人を前にその人を語る。という演出が面白かったんだと思う。
小室哲哉の回は、マツコ自身が小室さんのことを詳しく語れた・・んだと思う。
でも、昨日の吉永小百合の回は・・・・
吉永小百合とマツコの対談。という形で、吉永小百合という大物をマツコがエスコートしながらお話を聞いていた・・・でしかない。
大物との絡みといえば、黒柳徹子さんとマツコの組み合わせは面白いと思う。
何やら親しくお互いに会話しながら街をぶらついたり・・・・何が起こるかわからない感じとお互いに年代も性別も関係のない関係。が観ていて心地良くて楽しい。
でも・・・いつぞや深夜の番組で、マツコの同級生だというキムタクが登場し
マツコとキムタクで深夜の街を歩く・・・すごく斬新で面白そうだったけれど
なんだろう、ちょっと観ていられなかった。
同じような感じで、福山雅治とマツコのときは、マツコが妙に嬉しそうだったのと本音もぶつけている部分もあったように見えて、興味深かったのに。
マツコはある意味正直で、それが隠せないのかもしれない。
そのあたりの空気感がテレビ画面出てしまうんだろうか、と思う。
いつの頃からか、マツコはテレビでのスタンスが変わったと思う。
それは何かの番組でご本人も言っていたけれど、その傾向が最近とても顕著になった。
観てはいなかったのだけれど、今週月曜にマツコはあの坂上忍の『バイキング』の出演したらしい。
とても意外だったし、正直がっかりした。
マツコと坂上忍は合わないと思う。一緒にしちゃつまらなくなる組み合わせ。
そもそも最近のマツコは、「ご意見番」としての立ち位置をスルッとかわすようになっていて、あまり芸能ネタや個人のスキャンダルを語らなくなっていた。
これだけたくさんのメインの番組を持っていて、お茶の間への影響力を考えれば仕方がないと思うし、いろんな関係性に縛られてしまうのも人気者になったからこそだし・・・
仕方がない。
あくまでもだれも傷つけないところで、影響力の少ない範囲で毒を吐く〜ことを世間が望んでいて、それに応えているんだろうから・・・・と思って観ている。
でも、よりによって『バイキング』か・・・何らかのしがらみでもあったのかもしれないけれど・・・個人的に『バイキング』が大嫌いなので、観ていないけれどがっかり感が大きい。
昔のコアなマツコではなく「タレントのマツコさん」としてうまくシフトしたことも、それはそれですごいスマートだな・・と思って見ていたけれど・・・・
でも、坂上忍と毒舌を吐くマツコ。
大物女優をなんとなく持ち上げるマツコ。
年末は病気で入院していたのに、それについてあまり語らず、自虐ネタにもあまり触れないマツコ。
なんだか最近のマツコは「マツコ・デラックス」というかつてのイメージを脱いでるんだな、と思う。
いろんなもの背負っちゃったのかなぁ。「テレビに魂売った」という意味合いはそこなのかなぁ。
そこまで大きなものを背負っていないせいか、ミッツ・マングローブの方が自分の自虐ネタを放り込みながら、他人へ毒舌も吐くというバランスがうまく成り立っているように思う。
まあ、メイン番組を持っていない強みなのかもしれないけれど。
でも、アシスタントとしても上手だし、真面目にコメントすれば実はとても知的だし、高齢タレントさんの扱いも程よく面白いし、多彩だと思う。
この先、マツコはキャラとしてテレビの中で好感度を保ちながらしばらくは出続けていくのだろうから・・・
それには「マツコ・デラックス」というより「マツコさん」としてそつなくこなしていってもらった方がテレビとしては安心して観ていられるのかな。

