きのうリアルタイムで観たドラマ『アンナチュラル』がかなり重く、
きっとこれからも忘れられないワンシーンになったんじゃないかと思う胸に刺さるラストでした。
今回のゲスト出演は『ひよっこ』のミツオ!しかも青森弁?素朴な若い男性役、
なんだか懐かしい感じだ〜っと見ていたら・・・なんと切ない。そしてなんて演技が上手なのだろう・・・ミツオ!
先週の長時間労働問題を取り上げたあのストーリーも、『幸せのはちみつケーキ』という皮肉なネーミングのケーキ・・・・そこから問題をさらに印象付けてくれた。
そして今週はさらに重い感情を残した題材でした。
犯罪被害者の感情に対して、「そんなことで」結果的に友人を殺してしまった女性の言い分。
大抵のドラマは、被害者の感情が殺意に向かうシーンでは「とどまる」か絶妙のタイミングで「止めに入る。」なのに、昨日の『アンナチュラル』では
あえて放置していた中堂さんと、止めに入りたくともどうして良いのかわからず、ただ声だけをかけるミコトと久部くん。そして周りの傍観者。
きっと、あのような場面にいたら実際そうなるだろう。と思ってしまった。
何かできる人はそう多くないだろう。
彼の気持ちをわかっていながら見過ごした中堂も、ミコトも大事な人を殺された被害者家族であることが、このストーリーに意味がある。
久部くんも裏でなにかと動いていますが、彼にも何か過去があるのかな、と考えてしまう。
婚約者鈴木くん役の泉澤祐希さんは本当にすばらしい演技でした。映画みたいだった。
雪の降る中、鬼気迫った表情と唐突な動きが衝撃でした。そして婚約者を殺した友人女性の「理由」を聞いて一瞬我に返り「そんなことで・・・」という言葉。
きっと殺人の動機なんてそんなこと、なのかもしれない。
殺人犯の心の闇を探る〜などよくテレビで取り上げられますが、実際そんなに根深い理由はあるのだろうか・・・と思うことはよくある。
被害者の遺族や関係者からしたら、納得のいく理由などあるはずもなく・・・・かと言って理由を知ったからといって、このドラマの鈴木くんのように「そんなことで。」と思ってやるせない。
堂々巡りの気持ちにさせられる、今回のドラマのテーマだった。
鈴木君、殺人犯にならなくてよかった。せめてもの救いはそこでした。
『アンナチュラル』考えさせられるドラマでいて、キャラクターがみなさん魅力的。
程よい抜け感のシーンもあってバランスのとれた面白いドラマです。
そしてやっぱり、同じ法医学のドラマなつかしい『きらきらひかる』を思い出します。
また見たいけど、どこで観られるんだろう『きらきらひかる』

