バレンタインです。チョコの季節。
でも毎年困るのが、この時期にしか購入できないチョコや輸入チョコが一気に販売されるから
迷ってしまうこと。
今年は出歩く元気もイマイチないし、わざわざバレンタイン催事場に行かなくても百貨店のオンラインショップで注文できてしまうということで・・・
味気ないけれど、早々にネットで注文。
「トシ・ヨロイヅカ」の生チョコ
生チョコは、各ブランドで口どけや後味や風味が違う。
私はどうしても、最初に食べた「ロイズの生チョコ」のイメージが印象にあって
ロイズの食べやすさが基準になってしまうけれど
洋菓子店の生チョコなどを食べてみると、本当にいろいろ。
さて、こちらは・・・・
ずっしり、ねっとりした重みがあってココアパウダーもしっかりまぶしてあります。
口に入れると、洋酒の香りが強め。
でも、口どけはトロリと溶けていく感じで・・・口の中でコアントローのオレンジの香りが広がります。
余談ですが・・・・
「コアントロー味」という言葉で思い出すのが、江國香織さんの『きらきらひかる』
私にとってこれまで読んだ小説でも一番多く読んだ本です。
内容も、文体も新鮮で印象的で、世界観が広がる大好きな小説。薬師丸ひろ子さんとトヨエツさんでの映画も今も覚えています。
旦那さんに年下の彼氏が居るという、当時はなかなか先を行ったストーリーでしたが
それを穏やかさと静かな狂気を感じる文体で綴っていて、
全てがハッピーなストーリーではなく、哀しいのに切ないのに、なんだか幸せを感じる小説です。
私にとっては価値観を広げてくれた作品。
その中で、主人公の「笑子」が買ってくるお菓子(確かシュークリーム)の「コアントロー味」という言葉が、当時とても印象に残ってどんな味だろうと想像したものです。(実際、コアントロー味のお菓子を探してみたりもしました。)
今も、洋菓子店でコアントロー味、というものを見つけると「きらきらひかる」の笑子を思い出します。
話が逸れました。
トシ・ヨロイヅカさんの生チョコは初めて食べました。
焼き菓子も美味しいヨロイヅカさんのお菓子。
いつか、お店でケーキを食べてみたい。

