最近深夜ドラマが増えて、深夜にかつての昼ドラのようなドラマや、特定のコアなファン向けのようなアイドルドラマがいくつかあります。
ゴールデンタイムで放送される各局のメインのドラマ、というのが話題になる中で
昼ドラテイストや、ちょっとB級風のドラマのほうが面白いと思う時もあります。
日テレの深夜、木曜ドラマ『リピート』も正統派のイメージの貫地谷しほりさんが主演にもかかわらず、どことなくB級感が漂うドラマ。
でもそれがまた目が離せない展開で、深夜なのについつい観てしまう。木村多江さん主演の『ブラックリベンジ』もそうでした。
他にも、日テレ水曜深夜の『漫画みたいにいかない』の東京03のコントのようなドラマや
若い人向けの深夜ドラマが多数。
なんだかその手のテイストは、以前ならテレ東で放送していたようなドラマみたい。
一方で、最近ドラマの主演俳優さんがグレードアップしたのがテレ東のドラマ。
以前はそれこそB級っぽい低予算の雰囲気漂うドラマをたまにやっていたのですが・・・このところドラマ自体の本数も増えている。
私が忘れられないテレ東ドラマは2015年の『怪奇恋愛作戦』
麻生久美子主演で、仲村トオルのコメディ演技が印象的でB級テイストたっぷりでいながらクオリティの高いコメディ。シリーズ化して欲しかった。
さて、今期のテレ東ドラマの中でもますますグレードアップしたのが
『バイプレイヤーズ』超ベテラン俳優さんが勢揃いのシチュエーションドラマ風・・・だったのだけど。
去年のシーズン1の時は、『もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら』というサブタイトルで、おじさんテラスハウス、と呼ばれていて
演技なのかリアルなのかわからないドラマでストーリー性はさほどなかった。
けれど、今回はドラマの時間帯も深夜ではなく10時くらいのスタートで
『もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら』という謎のサブタイトル。
これが、蓋を開けてみたら・・・・完全にストーリー性のあるコメディドラマ、しかもかなり登場人物も増え、しかもしかも、有名脇役勢揃い。
小ネタが満載で、観ていても目が離せない。そして次に誰が出るのか楽しみないくらい脇役(主役級も)が次々に出てくる。
なんだか、すっかりグレードアップした『バイプレイヤーズ』
テレ東のドラマは最近他の物もかなりグレードアップしている。
秋のドラマでも『ユニバーサル広告社』などは、『ひよっこ』の岡田惠和さん脚本で、沢村一樹や和久井映見などのひよっこメンバーの他にも有名俳優さん多数出演だったし
今放送中の『カクホの女』も名取裕子と麻生祐未のおばさん刑事のバディモノで一見テレ朝の二時間ドラマ?と思わせるような雰囲気。
深夜ドラマでも、『オーマイジャンプ!』は伊藤淳史主演で寺脇康文や佐藤仁美も、かなり弾けた役をやっている。
それと、かなり異色なのがドラマ25枠の、斎藤工とお笑い芸人の野生爆弾クッキーのドキュメント風ドラマ『MASKMEN』
これは、観るとなんとも言えない空気感でB級ドラマ風なのに、ちょっといい感じのドキュメント作品として見入ってしまう。
とにかく、テレ東のドラマがいろんなテイストで、一斉に格上げされたかのような感じで面白くなっている。
4月スタートドラマも上川隆也主演のドラマがあるようだし、なんだかすごい。
バラエティー番組ではここ数年、すごく注目されているテレビ東京ですが「テレ東ドラマ」もかなりすごい。
『バイプレイヤーズ〜無人島編〜』コメディドラマとしてすごくよくできているし、
バイプレイヤーズのみなさんの演技なのか素なのかわからない自然体の演技がシュールで笑えます。
テレ東であるということへの自虐ネタや、他局番組が堂々とセリフに散りばめられていて小ネタも満載でドラマ好きの心をくすぐります。
テレビ東京のドラマ、今年はますます注目しています。
ドラマの幅、種類が広がってくれることは嬉しいです。何を観るかの選択が大変になってきたけれど。

