NHK日曜の11時から放送中のアメリカドラマ『THIS IS US 36歳、これから』
このドラマがすごくいい。
私が観はじめたきっかけは、たまたまで、ほんとにたまたま観なかったら知らなかったドラマ。
今、人気の高橋一生さんが主演の吹き替えをやっているということで、もっと宣伝されても良かったように思うのだけれど・・・・
ドラマ自体もアメリカではすごく人気があるのに、なぜ日本での宣伝がされないでいるのだろう。
一話目から、このドラマはほんとにアメリカドラマなの?とちょっと驚いた。
私は昔からアメリカのドラマ好きだったし、
『24』からはしばらくの間はハマるのはアメリカドラマだったし、今も好きなドラマを選んだら、私の中ではアメリカドラマが結構な幅をきかせます。
でも、ここ数年アメリカドラマには飽きが来ていた。もうやり尽くしちゃったんだな〜と思うような似たような作品ばかりになったし、
過激さと暴力的なストーリー、もしくはファンタジー物が多くなってついていけなくなっていた。
そんなところにイギリスドラマや北欧ドラマといったヨーロッパ系のドラマが日本でも放送されるようになり、そちらに気持ちが向いていたところでした。
なので、最初に観たときにはイギリスドラマのように見えたので、アメリカドラマだと確認して驚きました。
これ、アメリカ人にウケるの?とまで、よく知りもせずに感覚的に思ったのだけれど、
かなりアメリカでの評価が高いそうで・・・アメリカの人たちも新しいドラマに飢えていたんじゃないか?と、これまた勝手に思っています。
アメリカではシーズン1が2016年9月から放送され、シーズン2は2017年9月からスタートして現在も続いているようです。
日本ではNHKで昨年の10月から始まったのだけれど、2月4日の放送で最終話をむかえます。(2月4日は17話と最終話の18話の2話を連続して放送)
このドラマの地味なところは『THIS IS US』というタイトルにもあると思う。
このタイトルだけで観ようと言う気持ちにはなかなかなれない。しかも日本語版は『 THIS IS US 36歳、これから』ちょっとわかるようでわからない。
観た人からすると、原タイトルのままの方が良かった気もするけれど、とっかかりには日本語の副題がつかないと見る気持ちにはなれないかも。
前置きが長すぎましたが・・・・
これがどんなドラマかという説明が難しい。
ドラマ好きな親友にも「どんなドラマなの?」と聞かれて説明しても、ピンと来なかった様子。
私の説明が悪かったのだろうとは思うんだけど、説明が難しいストーリー。
カテゴリー的にはヒューマンドラマ、ホームドラマ。
アメリカドラマにありがちな唐突などんでん返しや、過激さがひとつもなく、ヒーロー的な人物も今のところ登場しない。
淡々と流れるドキュメント的な映像と日常的なセリフと、3人の主人公(訳ありの三つ子なのだけれど)彼らがいかにもアメリカちっくな人物にもみえない。
その大人になった3つ子達と、その両親との人生の時間軸が交差しながらストーリーが進むのだけれど、
とても丁寧に作ってあり(アメリカドラマにしてはすごく)複雑なストーリーではない。
誰もが抱える家族や人間関係の悩みを、両親と自分たちの時代、兄弟間の中で展開されている。
きっとその中の誰かに自分の気持ちを当てはめて共感できるような話しになっている。
シーズン1は18話あるのだけれど、今のところ15話で、じわじわと彼らの過去や問題が解き明かされていく。
逆回転のようなストーリーなのに静かに過去やそこに伴う感情が描かれているのは日本の映画のよう。ちょっと是枝監督の映画みたいなイメージ。
新年早々に一挙再放送をやっていたけれど、最終回を迎える前にまた再放送してくれたら良いのだけれど・・・
もしくは最終回後に再放送があるかもしれない。
これまでのアメリカドラマに飽きていた方、ヒューマンドラマをじっくり楽しみたい方にはおすすめです。
アメリカも本気だせば(笑)こんなヒューマンドラマが作れるし、人気が出るんだ、とちょっと意外。
ゴールデングローブ賞やエミー賞にもノミネートされてたそうだし、シーズン3までの制作も発表されているようです。
とは言え・・・あまり長く引っ張ってアメリカドラマにありがちな展開に陥って欲しくない、ほどほどに終わって欲しい感じもあるなぁ。

