昨日、小室さんの引退の一報がニュースになったところで、その会見を生放送でやっていたAbemaTVをネットで観はじめました。
その後、つけたままにしていたテレビのチャンネルをふとを変えたら・・・・
ちょうどフジテレビの『バイキング』から『グッディ』へのバトンタッチのシーンでした。
最近は目にする事も避けていた『バイキング』ですが、特にこの坂上さんから安藤さんへの生放送でのやりとり・・・
自分たちだけが楽しむ分には和気藹々で良いのかもしれないけれど・・・・昨日の場合、小室さんの会見途中の段階でのあのやりとりには非常に腹が立った。
坂上さんが安藤さんに向けて・・・
「昨今、何かあるとすぐに引退する人がいますけど、引退って言っても復帰も自由ですからねぇ〜僕は引退で片付けるのはどうかと思う派です。」と誘導するかのような投げかけ。
(坂上忍はなぜいつも誘導するような司会のやり方をするんだろう。)
それに対して、待っていましたとばかりに
「あはっ、私も全く同感です〜今回の事と引退って全く関係ないと思うんですけど〜ねっ。ま、会見はまだ続いていますので、全てお伝えしますよ〜。ぜひごらんください。」とにっこにこの安藤優子。
はっきり言ってムカムカするやりとり。
会見が続いているので内容全てを把握していないで発言している事になるのに、断定するかのような言い方、しかも嬉しそうに番組の宣伝をする安藤さんのテンション。
安藤優子さんは最近発言がめっきりおかしい。と私は思っている。
かつての女性キャスターのイメージではなく、発言がすっかり世間知らずの芸能人のようになってしまっている。
基本、他人の不幸話しをするワイドショーの司会の中で、自分の価値観のみで悪口をつぶやくかのような言い方、しかも周りに同意を求める言い回しは知的さも感じられない。
引退への因果関係を憶測するには全てを通して小室さんの発言を聞かないとわからない。
不倫したから引退なんでしょ。っていう単純な事実だけで、全国放送であの物言いはなんでしょう。
断っておきますが、私は特に小室さんのファンではありません。
ただ、近頃の『文春デジタル』のやり方にうんざりしていて、
前日、小室さんの件でミヤネ屋を見ていた時の情報から、引退説が出ているんだろうと思っていたので、気になっていました。
なので、引退の報道を知って生中継で会見を観たかった。と言うのも・・・・
ここ最近のテレビのやり方を見ると会見はノーカットで観ないと真意がわからないと思うのでそこが見たかった。
坂上忍からの安藤優子へのやりとりの最中も、すでに会見から1時間近く経っており、小室さんは順序立てて経緯を話し続けていました。
なので同時にそれを見ていると、逆にこの二人の浅はかさが露呈されてしまったし、エンターテーメントとしてのやり方に腹が立ちました。
その後、『ミヤネ屋』と『グッディ』それぞれで会見の様子を放送し、それぞれの番組でコメントを添えていましたが(気になったので録画してのちに観てみました。)
『グッディ』では開口一番の安藤さんの発言が明らかに小室さん否定の空気を作っていた。
安藤さんが小室さんを批判、その後「芸人の斎藤さん」のコメントの酷さ。
そして木村太郎さんの痛烈批判。
この意見に同意の人もいるでしょうが、全容を知らずによくあそこまで批判できるものだと思ったし、ワイドショーとしてのバランスを欠いている。
やっぱりこの番組は観たくない。と思ってしまった。
『ミヤネ屋』では、前日から宮根さんの擁護的なコメントは目立っていたけれど
昨日はさらに擁護していた。それに対してコメンテーターが批判をする場面もあったけれど、それはそれでバランスが取れた意見だと思う。
さらに会見が終了して、最後の小室さんの言葉まで伝え、ある程度会見の真意を伝えていたように思う。
小室さんの会見は、最初の1時間ほどはほぼ一人喋りだったのだけれど
言葉を選び、身体から絞り出すような声で話していたのが印象的でした。
あれだけ長い時間の一人喋りの中で、たくさんの印象的な言葉やKEIKOさんの病状や様子が伝えられて驚く事も多かった。
その後、質疑応答に入ったのだけれど
不倫報道の話しをされる時よりも、奥さんのKEIKOさんの質問に答える時の方が辛そうだった。
けれど、小室さんは慎重に、嘘をつかないように答えていたようにみえる。
幾つかの質問が飛ぶ中、最後の方に若い女性と思われる記者の質問がとても印象的だったので、覚えている範囲で記しておきます。
その女性記者の方は言葉を発し始めると涙声になりながら質問をしたのですが・・・
「お話を聞いて、小室さんが満身創痍だったことは十分にわかりました。でもこれまで小室さんの歌に支えられたファンの人達は、これから小室さんが、KEIKOさんや、周りの関係者の方たちと幸せになって欲しいと願っていると思いますが・・・
ご自身を幸せにさせる、これから幸せになろうという生きていく気力は今ありますか?」
と聞いたのです。
きっと、その記者さんは小室さんのファンなのかもしれない。
私はその質問の優しさとまっすぐな言葉に胸を打たれました。
それに対して、小室さんは涙をこらえるように、間を取ってから・・・か細い声で「その答えはまだなくて、自分がこのあと後悔するかどうかもわからない〜」というような心情を長めに吐露したのです。
それをじっくりと聞いたその女性記者は
「ご体調が大変な中、ありがとうございました。」と挨拶をしていました。
不躾な記者が多い中、相手にきちんと敬意を払った質問、受け答えだったと思う。
それに対して『グッディ』の出演者の方達のコメントの想像力のなさ。リアルタイムで観ていない状態でコメントをしなくてはいけないのは大変だと思うけれど、
それならそこを想像して、なにかしらの前置きをしながら批判すべき。
生放送で全国にコメントが流れる中、スタジオ全員のコメントがあれはないだろう。番組としては最悪だったと思う。
しかも、小室さんの会見が終わる前にはすでに大相撲の話題になっていて、最後のメッセージもきちんと取り上げていなかった。
『ミヤネ屋』もワイドショーとして、生放送として良からぬ場面やコメントはいっぱいあると思うけれど
それとは比べようもないくらい生放送の会見を雑に扱っていた『グッディ』
その前の『バイキング』ではどう扱っていたのか知らないけれど、
あの坂上忍の安藤さんへの言葉のパスをみていると、「小室さん引退」を速報して、「不倫→引退」と単純にとらえただけでの発言にしかみえない。
質疑応答が終わった小室さんの最後に言わせてください。と言った言葉
『高齢化社会とか介護の大変さとか社会のストレスとかをこの10年で少しだけれど関わってきたんですけど・・・みなさんもなにかしらこの社会が良い方向を向けるようにしていただけたら、何か皆さんの心に響けばと微力ながらに思いますのでよろしくおねがいします。』
そう言い残したのは意外だった、最後に言いたかったことはそこなんだ。どう受け取ったらよいのだろう、と考えてしまう。
いろんな感情が混在したこの会見を、一言ではとても言い表せない。
