この週末AbemaTVの『72時間ホンネTV』を観ました。
そのために、普段あまりアプリなどを入れない私もスマホに『AbemaTV』のアプリをインストール。
登録など面倒なのかと思いきや、すぐに観ることができたのは意外でした。
最近は地上波TVのドラマに物足りなさがあったので、BS放送のドラマをチェックしたり、WOWOWに加入してドラマや映画、ライブ放送を観る機会が増えました。
他にも、Amazonプライムビデオも・・・・。
それでもリアルタイムでニュースや旬の話題を観たり、話題のドラマやバラエティーなどを観る「習慣」のようなものが自分の中にもあって、ついついメインは地上波のTVになっていました。
けれど、今回AbemaTVを観ていてなんだかネットのTVでの面白さを知ることができたし、
72時間ほぼ生放送の番組を観て、思うこと気づくことが色々ありました。
私はSMAPファンではないけれど、ジャニーズタレントの中では自然体で、好感の持てるアイドルだと思って見てきました。
ジャニーズアイドルに対しては私は昔、モッくんファンだったことを最後に・・・興味を失っていました一人です(笑)
シブがき隊のあの突然の解散とその後の3人の様子で、当時は情報もなかったけれど、ジャニーズに対してなんとも言えない思いもあったのも事実。
そんな中で、SMAPの解散騒ぎはその時のいちファンとしてのモヤモヤを思い出させるような一件で・・・
ましてや、あのスマスマでの彼らの謎の謝罪姿にファンでなくても苦い思いを感じました。
なので、そんな彼らがネットTVで復活するという所にとても興味を持ったのです。
前置きが長くなりましたが・・・・
スタートから観始まって、最初はちょっとチラ見するつもりがだんだん面白くなってきて
パソコンで見たり、最後にはパソコンからTVに繋いでもらって楽しみました。
始めは、なんともダラダラした仕切りのないようなスタートに「これはどうなるの?面白いの?」と思ってしまいましたが
徐々に思った事は、ノーカットで番組を撮り続けるとこういう感じなんだ・・・というリアルさを味わうという所に面白さを感じ・・・・。
生放送でダラダラと続くワンコーナーも、彼ら3人が移動していたり、深夜だったりに、そのコーナーの『ダイジェスト』を放送すると、うまいこと一つの番組になっている。
つまり、つくりすぎない生放送というのは、収録の様子をずっと観ているようなもので、
普段一時間番組として観せられている番組というのはその『ダイジェスト版』ということ。
そうなると、変な間をうまくつないだり、都合の悪い発言をカットしたり。
もしかしたら、会話を勝手につないでしまえば事実と違った見え方もしてしまう。
最近のバラエティがつまらないのは、そういったおかしな編集を良かれと思って見せられているところなのかもしれない。
今回は、SMAPという認知されたアイドルだった3人のキャラクターを知った上で観る事ができたので、入り口は入りやすかったと思う。
それでも、生放送の妙な間とか、会話の空気で彼らの関係性やゲストとの間柄や言葉以外の仕草から垣間見れる気持ちが見えて、改めて彼らの人間性が見られたと思う。
きっと長年のファンの人たちは、ライブなどでリアルな彼らのやり取りからそういう所を知っているんだろう。
それが、意図的に編集された番組しか目にしない一般の人たちは知り得ない所だったと思う。
そういう意味で、ダラダラと放送されていたような生放送と、ダイジェスト版の放送によって、テレビ番組作りの本質を垣間見る事ができた気もします。
それをあえて見せたとしたら、すごくよくできた番組だったかもしれない。
実際、各コーナーも良くできていて、緊張と緩和をうまくプログラムしてあったように思う。
そして、もう一つ最大のポイントはネットとのつながりの中でのリアルタイムな番組進行。
これは、若い人には当たり前のことなんでしょうが、私の年代では、テレビを見ながらリアルタイムでSNSで繋がるという感覚と面白さがわからなかったけれど
その面白さが、彼ら3人の発信によって体感できました。
私は実際に見ながら、SNSはやってはいなっかったけれど、その楽しさは十分に伝わってきた。
もし、彼らがすでにSNSを使いこなしている人たちだったなら、ついていけなかったかもしれない。
でも、彼らも初めて。という所からスタートして色んな芸能人にレクチャーしてもらう。という設定は、それこそ臨場感があって参加していなくても置いてきぼりな感覚にはならなかった。
そういう意味でも、番組のコーナー進行が良く練られていたんだろうと思う。
それに、ネットテレビを見ていない人たちでも、今時はヤフーニュースはほとんどの人が目にする訳で
そこに「トレンドワード」として『72時間テレビ』の話題が上がってくれば、なんだ?という事にもなるし、そこがまた入り口になる。
ネットテレビの醍醐味を違和感なく感じる事ができ、面白い体験でした。
それにしても、思った以上に大物芸能人がたくさんゲストとして登場していたし
ゲストを見ていて、地上波では必ず登場するジャニーズ、吉本、AKB関係、エグザイルグループ・・・が見当たらなかったことも興味深かったし
そうでなくても、人気者はいっぱいいて番組が72時間も成り立つんだ・・・と思ったら
地上波で出っ放しの彼らはなんなんだろう・・・と思ってしまった。
それにしても・・・最後に3人で歌った歌の選曲が私の年代にハマっていたことにちょっと驚き。彼らもアイドルしているけれども、相当おじさん世代なのだ・・・と改めて年齢を実感しました。
それにしても・・・なぜ、あんなに歌が下手なのに、聞いていて嫌にならないんだろう。きっと声の不思議なのかもしれないけれど・・・
妙に「歌うま」な人たちがこれ見よがしに歌うよりも聞き入ってしまうのは
彼らのある部分の純粋さとアイドル性なのかもしれない。
3人を見ていて、確かに、子供っぽといえばそうかもしれない。
でも、その大人になりきれていない部分がアイドルとしてやってこられたある意味才能なのかもしれない。
なので、色んな意味で彼らが大人になりすぎてしまうときっと一気につまらないおじさんになってしまうんだろうな・・・。
だから子供っぽいおじさんのままでいること、歌は下手だけど楽しそうに一生懸命歌うことは魅力として残して欲しい部分だと・・・
ファンではないけれど・・・そう願って見ていました。
思うことはもっともっとあったけれど、なんだか『72時間ホンネテレビ』で、テレビ好きな私の中にもなにか変化を実感できた時間でした。

