2017年09月20日

ガガの病気

レディーガガが、長期休養宣言をきっかけに、自身の患っている病気を公表しました・・・が

その病名が『線維筋痛症』だったのに驚きました。

もう10年ほど前、元アナウンサーが小さなお子さんを残して自死された理由に、その病名を聞いたことがあって、

その時に一時的に取り上げられ、私にはとても印象的な病気でした。

と言うのも、自分自身も慢性的な身体の痛みに長年悩まされてきてその病気を疑ったことがあったからです。

けれども「線維筋痛症」は日本では「病気」と断定されることがないような曖昧な状態で、症状を訴えてもお医者さんがそれをきちんと結びつけて考えることはされなかった。

なので、今回ガガさんが『線維筋痛症』と病気として公表したことにちょっと驚いたというか

あ、やっぱり『病気』でいいんだ・・・と思いました。

私は数年前に血液検査の『リウマチ』の抗体が発覚したことがきっかけで、そこからやっと『シェーグレン症候群』の抗体も確認してもらい

膠原病科で『線維筋痛症』もあるのだろう。このトライアングル症状はよくあること。と診断してもらいました。

けれども、そのどれもとても曖昧な診断で

『シェーグレン症候群』も確定診断ができる病院はほとんどないし

確定診断してもあまり意味はない。と言われました。

それなら、『線維筋痛症』は・・・と言えば、これも確定診断は難しく

膠原病科の病院を巡っても「線維筋痛症の診断はしていません。」という病院も多い。

専門医でも総合病院でも「線維筋痛症なんて病気はないから。」とはっきり言われてから2年半、私は病院にも行くことをやめました。

なので、今回こんなに大々的に『病気』と取り上げられるようになったこと自体にびっくりしたのです。

たぶん、こういった慢性病や免疫系やホルモンに関わる病気は日本では理解が進むのが遅いんだと思う。

それは直接手術や治療法がないので保険診療として成り立たないからなのではないかと思うんです。

対処法でしか対応できない病気に関しては、日本の専門医は手を出さない・・・とこれはあくまでも私のこれまでの経験での感覚ですが・・・そう思っています。

きっと・・・この病気の薬が確定するなり、新薬なりが売れたら、もっと積極的に取り合ってくれる病院も増えるんだろうな・・・と穿った見方ですがそう思います。

私は、結局今、元外科医で婦人科でもある漢方の先生のところで

鎮痛剤と、抗不安薬とその時の体調不良に合わせて保険診療内の漢方をいくつか処方してもらっています。

それでその都度の痛みを解消しています。

一時、専門医で『トラムセット』という強めの鎮痛剤と『てんかん薬』を飲んでいたのですが、副作用の方が多く、結果的には市販の鎮痛剤でもそう変わらなかったのでやめました。

私の症状は元々がそんなに重度ではないのは確かですが、その頃はパートに出ることもできなくなっていたし、友人と約束して遊びに行くこともできませんでした。

今は、自分の身体の状態を受け入れて、無理をしない。次々と変わる症状や痛みにもいちいち反応せず、淡々と過ごす。

自分に合うと思う薬を罪悪感なく信じて飲む(鎮痛剤を毎日飲むことを咎める人がとても多いので、他人の無責任な意見には流されない。)ことでコントロールをしています。

先日、そのずっとお世話になっている漢方のお医者さんに行った時に

「歯槽膿漏になりかかっていて、それは治らないと歯医者で言われた。」と何気なく言ったら

「それな・・・間違ってるんだよな。お医者さんに治らない。って言われたらもう治すことができないって思うよな?でも、正確に言うと、治らない。じゃなくて「医者が治せない」んだよ。人間の身体はよほどでない限り、治そうと働くんだから、その手助けをどこにみいだすかと探すのが医者なんだけどな、本来。そうもいかないから「治らない」って言っちゃうんだよな。」

そう言って、歯槽膿漏や歯の痛みに効果のある漢方を二種類処方してくれました。

私はこの先生のこういったストレートな理論で、精神面も助けられています。

医者に行って色々訴えても「様子を見ましょう。」「その症状は関係ないですね。」と言われて

じゃあ、この痛みはなに?ともやもやしたまま診療費を払って帰ってくるのがほとほと嫌になった。

治らない。んじゃなくて「私には治せない」と言ってくれたら、人によっては受け取り方も変わって、他の方法を探そうと思う人もふえるかもしれない。

今回、レディーガガさんから発せられた『線維筋痛症』が病気である。という公表は

膠原病科の専門医で「そんな病気はないから。」と言っていた人たちにもなにかのきっかけになると思うし

動けないほど重症な人はもちろん、そこまでいかなくても日常生活に支障がでているのに「病弱な人」と思われている人たちにも少しでも前向きな効果が出たらいいのに。と思う。

私はそれがもっと早くにわかっていたら・・・30代40代の活動的な時期にもっと違った行動がとれたのに。と思うところはあります。

でも、案外年を重ねることで症状が落ち着くことってあるようなので、これからの自分の行動範囲でできることをやって行きたい。


以前もここで紹介しましたが・・・身体が痛い人に・・・参考になった本です。

DSC_5913





にほんブログ村 主婦日記ブログ 50代主婦へ
posted by ゴジム主婦 at 10:44 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月19日

ユニクロと無印のピンク

週末に、ユニクロの期間限定価格の

『コットンカシミヤリブセーター』を迷って迷って・・・買いました。

21日まで

1000円値下げの1990円(税抜き)

ユニクロのコットンカシミヤが好きなのと、今回この「ピンク」の色がよかった。

リブ編みは好みではないのですが、サイズをワンサイズあげて

身体にぴったりしないように、緩めに着ようかと・・・

DSC_2370


ユニクロの「ピンク」も色々とありますが、商品によって様々。

ビビットなピンクやくすんだピンク。

ベージュに近いピンク・・・

ピンクというのはホントに色々あって、自分の今の年齢や肌に似合うものを探すのは結構むずかしい。

でも、今回このユニクロのコットンカシミヤのピンクは

薄い桜色にベージュも入ったような・・・でもくすみすぎない良い感じ。

ちょっと写真によっても違うし、実際に光の加減でも少々違います。

薄い色のデニムに合わせると柔らかい感じ。

DSC_2371



濃いめのデニムにももちろん合う。

DSC_2372


最近、顔色が気になる年齢になってきて

外出先でふと鏡を見ると、どうしても顔色のくすんだ感じが服と合わないと感じる時がある。

なので、黒か白、ネイビーというはっきり目の色合いに、明るい色の羽織ものや

ストールやバッグなどでごまかそうと・・・ついにはとりあえずメガネ。という感じで顔色のくすみ感をごまかしています。

先月、幼なじみとランチをした時に黒のワンピースに無印のピンクのギンガムチェックシャツを羽織って行ったら

ピンクを着ている私がめずらしかったのか、友人は「ピンク、いいよ、うん、若く見える。若く見えるよ〜」とやたらと「若く見える」を連発(笑)

嬉しいような、複雑なような・・・・

でも、やっぱりだんだんと明るめの色を顔の近くに持ってくることがポイント・・・の年齢になってきたかな。

最近、肌色に近いベージュや薄茶のとろみのあるシャツやセーターを着ている若い方を見かけますが・・・・

あれを50歳目前の私が着たら、きっと「うすらぼんやり」するんだようなぁ・・・と思って世の中の流行りを見ています。

真っ赤や真っ黄色、ロイヤルブルーなどはもうちょっと年をとってからの方がしっくりくるのかもしれない・・・

なのでピンクや水色くらいがちょうど合わせやすい。

そして、ちょっと失敗したな〜と思った時にも安いものなら諦めもつく。ワンシーズンでもま、いいか。となる。

ユニクロや無印のピンクはお値段的にも挑戦しやすいです。

といいながら・・・服のほとんどがユニクロか無印になってきていますけど・・・

DSC_2373


にほんブログ村 主婦日記ブログ 50代主婦へ
posted by ゴジム主婦 at 09:22 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月18日

寺島しのぶしかできない役

土曜にNHKでやっていた「国際共同制作ドラマ」『オー・ルーシー!』を観ました。

この作品は、平柳敦子さんという女性監督が21分の短編映画として桃井かおりさんを主演に作った作品を、長編映画として寺島しのぶさん主演で再度制作した作品。

映画作品は95分の所を、ドラマ版として73分にして放送されたようです。

40代の独身OL、それも覇気がなくちょっとだらしなく過ごす節子。会社でも孤独な中年女性。

その女性が、とある事から怪しげな英会話教室に通うことになり、そこで金髪のカツラをかぶって「ルーシー」と名乗ることから生活が変わっていく・・・・と

一見、コメディ風。そして中年女性の抑圧された生活からの脱出、中年の自分探し物語?と思いきや・・・これが中々の殺伐とした重たいストーリーでした。

でも、久々に映画らしい、映画ならではの重たい物語で、こういうの嫌いじゃない。むしろ映画らしい映画で忘れていた感情を思い出させてくれました。

登場人物は少数で、主演の40代女性が寺島しのぶ、その姉が南果歩。この二人の姉妹がなんともトゲトゲとした関係で、二人とも激しい性格。

そして、英会話教師にハリウッド俳優のジョシュ・ハートネット。

この方はもっとイケメン俳優でどんどん活躍すると思っていたけれど、しばらく見かけないような気がしていたら・・・結構渋めなイケメンとして年を重ねておりました。

寺島しのぶさん演じる40代OLがすぐに惚れ込んでしまうイケメンだけど冴えない英会話教師に、ぴったりの役。

そして、南果歩の娘役、これまたジョシュ演じる英会話教師に惚れ込んで、アメリカについて行ってしまった女の子を忽那汐里。

忽那汐里ってクールな役柄のイメージだったので、今回、ちょっとイケイケの今時女子、エキセントリック気味な役がこんなにハマるとは・・・しかも演技がすごくうまい。

寺島しのぶとの女同士のケンカシーン、負けていなかった。最近あまりテレビで見かけなかったけれど、この人は映画向きの女優さんなのかもしれない。

それと、重要な唯一の脇役として役所広司さん。ルーシーこと節子と同じ英会話教室に通う男性通称トム。

役所さんが演じているというのに・・・一向にストーリーの中心にならないこの人がどういう立場になるのか、ということが最後にわかる。

節子は、単調な生活、だらしのない生活を送りながらもエキセントリックな感情を秘めた女性。

寺島しのぶでないと演じられないという感想を持ってしまうほど、この人はこういう役が似合う。

ふた昔前だったら、大竹しのぶが似合いそうな役。桃井かおりだとちょっと洗練されてしまってまた違うイメージになると思う。(きっと短編はもっと洗練されたストーリーになっていたのかも。)

幸薄い役と言えば、木村多江さんのイメージだけれど、木村多江さんって実はそんなに不幸顔ではないと思う。

派手な水商売の女性や、イケイケの中年女性、悪女の方が実は似合うと思うんだけど・・・

寺島しのぶは、本人として映画の舞台挨拶や、映画祭などで姿を見せると実はすごく綺麗なんだけど・・・映画の中で見せる姿の生々しさはリアルにみえるのが女優さんだなぁ、と思う。

さて、そんな寺島しのぶ演じる節子は、どうやら姉にかつての彼氏を奪われてしまったらしい。

その元彼と姉の子が姪の忽那汐里演じるミカ。そのミカと同じ英会話教師のアメリカ人男性を好きになってしまう。

自分を解放させたのか、自分を見失ってしまったのか、中年女性の恋愛がちょっと哀しかった。

結局この節子は自分を追い込むような生き方をして、その結果本当かどうかわからない恋愛感情を爆発させて、いろんな物を壊してしまう。

物の見事に自分を追い込み、最終的に行き着くところにいってしまうんだ・・・と思った時に救いがあった・・・。

振り返ってみれば、オープニングは日本のうつうつとした社会の様子が映像として映し出され、

振り返れば憂鬱なマスク姿の表情の節子の目が印象的だった。

見終わってから思い返すと、印象的なシーンが目に浮かんでくる、フランス映画のような印象のストーリーと映像でした。

これを、嫌な印象嫌な登場人物。嫌なストーリーと受け取るか、映画らしい印象、と受け取るかは好みもあるだろうけれど、やはり映画は役者さんの演技で成り立つ物だと思う。

こういう役がハマって、絵になって、印象的な演技ができる中年の女優さんは寺島しのぶくらいしかいないかもしれない。

今回は、ドラマ放送のために20分ほど削ってあったので想像力もさらに必要だったのだと思う。

きっと映画はもっと生々しい部分も映像になっていたんじゃないかと想像しているので、スクリーンでちゃんとみたい気持ちもあります。

この作品は今年の春に、第70回カンヌ国際映画批評家週間部門に選出されたそうです。

日本人監督作品が選出されたのは10年ぶりだそうです。映画公開は2018年予定。


にほんブログ村 主婦日記ブログ 50代主婦へ
posted by ゴジム主婦 at 10:04 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
にほんブログ村 主婦日記ブログ 50代主婦へ
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。