毎朝聴いても飽きない、そしてつい一緒に歌ってしまう『ひよっこ』のオープニング曲、
桑田さんの『若い広場』これがやっとフルコーラス聴きまくれます。
桑田さんのNEWアルバム『がらくた』が昨日届きました。
「初回生産限定版A」
CDと先日のビルボードライブTOKYOでのライブ映像のBlu-ray
「波乗文庫」という・・・文庫本のようなブックレット。
本当は、しばらくしばらく眺めてから開封して、集中力がたっぷりある時に
ゆっくり聴きたい、観たい、読みたい。
でも、こうしてすぐに感想も書きたかったから・・・・
昨日の夜にまず、おまけの『Blu-ray』を観て、
その後、CDを聴きながら、歌詞をかみしめながら・・・・ブックレットに目を通しました。
目を通した・・・というのは、全部はじっくり読んでいないから。もったいなくて。
今度、このブックレットを持って、どこかでコーヒーを飲みながらゆっくり読みたい。
桑田さんの新曲を聴く時はいつも新鮮で、楽しくてワクワクします。
歌詞の意味やメッセージを自分なりに解釈したり、イメージを持ったりと色々想像しながら聴く訳ですけど、
桑田さん本人の、曲へのメッセージや解説が読めるなんてうれしい。
最近の桑田さんのアルバムはいろんな意味でボリュームあって、盛りだくさんで、昔だったらこの値段設定はないだろうな・・・と思ってしまうくらいお得だと思う。
他の歌手の人のアルバムはよく知らないけれど・・・・。
今回の、『ブックレット』はこれまで以上に桑田さん色が強く、桑田節で語ってくれているまさに『文庫本』一曲、一曲への想いや、音楽への想いが詰まっている。
一曲ずつに私が感想を書いてもしょうがないので
印象に残ったところをちょっとだけ・・・
『若い広場』の解説の中の一説・・・・
〜「アーチスト」って呼び方が腑に落ちない。日本人の歌い手やバンド風情なんかに、なんだかその肩書きって恥ずかしくないか?〜と書いてあったのが印象的、すっきりした。
そして私の大好きな曲「ユアタイム」のテーマ曲『百万本の赤い薔薇』の解説。
原由子さんに「丸投げしたのがこの曲」と書かれていましたが、そこには原さんへの尊敬とストレートなメッセージがあふれていました。
この曲の素晴らしさ、愛にあふれた歌詞の意味が心にぐっとくる理由が見えた気がする。
私、自分のお葬式にこの曲流してほしい。と思ってしまう一曲です。
『君への手紙』は、ウッチャンの映画のために作った曲は知られていますが、その経緯とウッチャンへのメッセージが桑田さんらしい言葉で書かれていました。
それもちょっと興味深いイイ話。
他にも、アルバムならではの曲
『サイテーのワル』は、音楽にのせながら、シャウトしながら・・・
今の世相をかなりチクリとやっている曲。解説はなぜか最後は「東スポ賛美」
こういうのを必ずアルバムに潜めるのも桑田さんらしい。
個人的には、懐かしいような新鮮な気持ちを持ったのが『ほととぎす(杜鵑草)』バラードで染み入る曲です。
この曲については、『いとしのエリー』を引き合いに出し、ビートルズの映画『レット一トビー』にまつわるファンとしての戸惑いが書かれています。
他にも、CMのタイアップ曲『オアシスと果樹園』では、CM曲の作り方・・・の話しや
『イヤン』では、昭和の下ネタ話しへの想いや・・・
『あなたの夢を見ています』では桑田さんが新車を買ってひとりドライブの大冒険(?)のなんだかおじさんのかわいらしい体験談・・・
最後の『春まだ遠く』は曲には触れずに、なにやら昭和時代を懐かしむようなおじさんの冗談を連ねて、締めとなっています。
桑田さん自身、このブックレットを「エッセイもどき」と言っていますが
まさに、ファンには嬉しいあれこれ盛り込んだエッセイ本でした。
もちろん、アルバムの曲も同じように盛りだくさん。
それもどこかで聴いたことのある懐かしい旋律。
このブックレットの中でも自分のことを「ポップス歌手」と言っているけれど
確かに、サザンもロックバンドではないと思う。
私も日本の歌謡曲と60年代から80年代の洋楽を混ぜこぜにした音楽で育ってきたので、桑田さんの作る旋律は心にしっくりくる。
昔、シンセサイザーやエレクトーンに「ポップロック」という言い方のリズムBOXがあったけれど
桑田さんの歌はポップとロックとたまにレゲエやブルースが混ざる、昔からの独特の「パクリ加減」がだまりません。
ドライブにも最適なバラエティに富んだノリの良い曲、バラード。下ネタ系の曲。
『がらくた』というか「おもちゃ箱」のようなアルバムです。
すごくいい。もちろん、ファンだから・・・ですけど。

