今日はここ最近、いくつか見たドラマの感想をまとめて・・・・
◎ NHKドラマ10(金曜10時)
『ブランケットキャッツ』全7回。8月4日で最終回でした。
この枠のドラマはじっくり楽しんで見ることができるので最近好きです。
とにかく、猫がかわいい。オープニングは猫の映像から始まるパターンでしたが、その映像が丁寧に映し出されてそこから世界に入っていけた。
一話完結の物語は、一つ一つそれぞれの家族の物語があって良かった・・・どの家族も問題を抱えていたのでちょっと重めだったけれど。
ただ、最終回までの引っ張り続けた主人公の家具職人椎名(西島秀俊)と幼馴染の獣医の美咲(吉瀬美智子)の恋愛模様(?)が微妙だった。
さんまと大竹しのぶの「男女7人」をふと思い出させるような、食堂でのちょっとした喧々諤々のシーン。もうちょっと思い切ったお芝居だったらよかったのに・・・
西島秀俊さんって、雰囲気があって良いのだけれど・・・どの役をやってもちょっと同じに見えてしまう。
最近は、ドラマで見るよりCMでの渡辺直美の夫とか、電気製品を使いこなす夫、少し前は、ラーメンを食べたがる夫、そして会社で栄養ドリンクをのむ夫(?)と
どこでも同じように登場する「どこかの夫、パパ」のイメージ。
ドラマに出れば、寡黙で肉体派の刑事のイメージ。
吉瀬美智子さんもクールで美しいのだけれど、なんの役をやっても同じように見えてしまうのは顔とスタイルの美しさのせいかも・・・・
なので、そんな二人のやりとりが、ちょっとよそよそしくキャラクターが定まっていないように見えて残念だった。いずれ、二人は一緒になるのででしょうね、という終わり方はおきまりのパターンで安心はするけれど。
ドラマのメッセージ性としては、色々後悔を抱えながら誰かのこと思いながら、自分を生きる。それぞれの人たちが映し出されていて考えさせられるものもありました。
ただ、全体を通して印象に残るドラマかと言えば、きっと忘れてしまいそう。
◎テレ朝『あいの結婚相談所』(金曜11時)
山崎育三郎さん、この方最近はすっかり個性的な脇役の俳優さんとして定着してきたけれど
主演か・・・しかもあいわからず濃いまんまのキャラクター。
期待しないで見たら、一話完結で軽くて明るくて見やすかった。
深夜なのであのテンションもOK・・・と思わされてしまうのか??
主演の山崎さんが濃いのに、前田美波里さんや鹿賀丈史さんと濃い脇役がそろい踏み。
でもパートナーの高梨臨さんの薄さがバランスを取っている。ちょっとわかりにくいキャラクターで、シスターである必要があまりない気もするけれど。
最近ミュージカルが流行っているので、このシュチュエーションもありなんでしょう、
楽しめます。これは山崎さんじゃないとできないドラマです。
◎ テレ東『下北沢ダイハード』(金曜24時)
かなり独特で濃いので、拒否感を覚えるヒトもいるかもしれない。
初回の神保悟志さんは、最初から全裸でスーツケースに入っての登場という強烈さ。
そこから話はジワジワ進むのだけれど、いきなりのどんでん返しで「ええ?」と思っているうちにスムーズに着地。
そして2話目はまたおじさん俳優光石研さんの裸・・・・このドラマはおじさんの裸がメインなのか?とちょっと今後にどう期待して良いのか戸惑ってしまった。
そしてその先からは、ロバートの秋山さんが登場し、シチュエーションコメディーというかコント状態に・・・・
毎回案内役に、着物姿のバーのママ小池栄子、お客に古田新太。この二人がどアップで「悪い顔」をするところがなんだかツボ。
そして一話完結の下北沢が舞台の「ダイハード」ストーリー。
で、なぜかエンディング曲が流れる中、ただただ深夜の下北沢を自転車で走り回る柄本明のショット。
テレ東の深夜ドラマはなんかいろいろすごい。
普通のドラマじゃ物足らない人が見るドラマ。
◎ NHK土曜時代ドラマ『悦ちゃん』
少し前にも感想を書きましたが、第3話まで進んだ今、さらに面白い。
とにかく悦ちゃん役の子役、平尾菜々花ちゃんがすごい。
最近の子役ちゃんたちは顔の可愛さじゃなく、演技力となにか惹きつける魅力のある子が多い。
ユースケさんの禄さんも自然体だし、悦ちゃんと顔は似ていないけれどすごく良い親子の空気感が見て取れる。
第2話、3話での令嬢役の石田ニコルさんも良かった。石田ニコルさんはこんな役もハマるんだ、と驚きます。
以前『サムライせんせい』での喫茶店だかスナックだったのママ役がすごく印象的だったけれど、それとはまるで違う意味で印象に残りました。
以前はモデルさんから女優になる人の演技力に違和感を感じましたが、
最近は他にも高橋メアリージュンとか、モデルさんでありながらしっかり演技ができる女優さんが出てきて期待できます。
さて、『悦ちゃん』まだあと5回ある。
一話一話が世界観があって丁寧な作りなので楽しみです。
◎ フジテレビ オトナの土ドラ『ウツボカズラの夢』(11時40分)
観るつもりなく見てしまったら、いや〜な感情を持ちながらも目が離せなくなってしまった。
やはり志田未来さんの演技は、いつの間にか気持ちを持って行かれる。
ほんとに、何かとイヤな感情が芽生えるストーリーと思ったら・・・乃南アサさんの小説が原作。なのでちょっとミステリー風なのかな。
多分、ずっとこんな感じのストーリーで進んでいって、あの志田未来ちゃんがこんな役をするのか!!と言うところが見せ場なのでしょう。
期待半分、途中挫折もありあそう。
他にも『カンナさーん』や『僕たちがやりました』にハマっていますが、長くなったのでまた次回にします。

