2017年08月05日

理解し合えない人。

きのう、ひさしぶりに友人と電話で話しました。

何年ぶりだったか・・・よく覚えていないけれど

年賀状と年に一度くらいはメールのやり取りをしたかもしれない。

でも話をしたのは2年ぶりくらい。

年齢は私の6歳上になる。かつて1年だけ働いた職場で知り合った人。

そういえば、考えてみたらもう10年くらい会っていない。

歳も離れているし、会って何かを一緒に楽しむことはあまりないのに

話をすれば尽きない。

多分、経験や価値観に共通する部分が多いのだと思う。

親との関係性や、そこから生じる感情とか、早くに自立した生活をしてきた環境、音楽の趣味、そして同じ職場で経験した共通の疎外感や仲間意識のようなものとか。

共感部分が根本にあるので、なんの話しをしても少ない言葉で、なんだかわかるような気がしてしまう。

それと比べて・・・・

近くにいるのに、散々話しているのに、行き来もしているのに、理解できない人がいる。

それは私の母。親子関係がうまくいっている私の親友にそれを話すと

「血が繋がっているのに悲しいね。」「親子だもん、きっとどこかで分かり合えてるよ。」と言ってくれるのだけれど・・・・

正直、悲しいわけでもないし、どこかで分かり合ってる気もしない。

ただひたすら、「なぜ?噛み合わない?」という疑問ばかりが生まれている状態で、今の私にはわかりあう方法が尽きてしまった。

会話を尽くせばで理解し合えると思って、伝えよう、理解しようと思ってやってきたけれど・・・

血が繋がっていても、会話が通じない感覚がずっとある。

その通じない感覚があるということを伝えても、それがどういう意味合いなのかわからないらしい。

母にとって会話が成り立って通じている。という感覚は

ひたすら自分の感情を慮ってくれる。

自分の不快感や嫌な気持ちを聞いてくれる。ということで、

相手が発した言葉の裏側を考えようとはしないみたいだ。いや、正確に言えば本人は相手を思いやっているつもりなのだけど

それが『快』か『不快』かで物事を決めるので

「うわ、あの人かわいそう。」

「うわ、あの人嫌な人。」

「あの人はいい人。」

という反応で、コミュニケーションに繋がっていかないのだ。

なので、長く付き合っていると、一方通行な感じがして分かり合えた感覚がない。

簡単なことで言えば、「あのドラマおもしろいよね。」と言っても「私あの女優嫌いだから見ない。」と言い放っておしまい。

そして、自分が好きな別のテレビの話しをし始める。

私が食欲がない。という話しをすれば、昨夜自分が食べた献立について一つ一つ説明しだしたりする。

どうやら私にだけではなく、他の人にもそういうところがあって、

高齢者同士での健康話しをしていても

相手が「私、骨密度が低くなってきたよね。心配で・・・」と言うと

「私はね、ぜ〜んぜん平気。年齢の割りに骨密度は良いのよ〜でもね、血圧が最近高くって、それでね。」と言うように・・・・

相手の投げかけた心配な気持ちをを受け取らず、むしろ逆撫でするような返しをして

自分の話題に変えてしまう。

なので時に相手をカチンとさせてしまっているようだ。

そしてしばらく付き合って、ちょっと思い通りに会話が進まなくなると、「あの人は嫌な人だ。」とか「あの人のおしゃべりでうるさいから疲れる」とか私に言ってきたりする。

それでも他人に対しては、まだ外面を気にするけれど、母にとって一番気にしないで良い「娘」という存在に対してはまるで御構い無し。なので会話がいつも一方通行。

同じ日本語で会話をしているのに・・・・・なんでか言語が通じていない感覚がずっとある。

それは、価値観がちがうのか、言葉の受け取り方が違うのか・・・。

色々と探ったけれど、もうお手上げ。

私が理解しようと母の気持ちに合わせすぎてしまうと、まるでカウンセラー状態になってしまう。

自分の感情の不安を全部私が背負ってくれるものだ。と思ってキリがなくなってしまうのだ。

それでとうとう私も力尽きて、数ヶ月前に強烈に言い返してしまった。

それに対しては、泣くか、少しキレるか、混乱して具合が悪くなるか、「土下座すれば許してくれるのか。」と言い出すだけで、私の言葉を理解しようとはしなかった。

むしろ、私の不機嫌をなんとかしておさめる為に終始して、理解をしよう。という気持ちにはとてもならないらしい。

それから、しばらくメールで様子を伺うだけで、適当な距離を置いていたのだけれど・・・・

いつまでもそうしておくわけにもいかない、と久しぶりに電話で喋ったら、

「ひさしぶり。」でもなく「あの時は・・・」でもなく、

これまで通りに、一方的に自分の不調を訴え続けていた。そのあと、車で食品などを届けに行ったのだけれど

車の扉を開けても、一方的に自分の今日の体調をしゃべり続け、私から食品の入った袋を受け取ると、「あら、重たいわね。」と言ってそのまま行ってしまった。

数ヶ月前に、強く色々と言ってしまったこと、伝えようと思って言ったこと。

やっぱり全て伝わっていなかったようで、私は自分がもやもやしたり、これからどう接していこうかと悩んだことがあらためて無駄だったことを実感したのでした。

伝わらない。

理解し合えない。と思うもどかしさ、解決できないことってある。

親だろうと他人だろうとあまり関係はなく、言葉の奥の思いが通じ合うということはそう簡単なことではないようだから

通じ合う相手を大事にしようと思ったのでした。


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posted by ゴジム主婦 at 09:55 | Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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